ふわ太の徒然ダイアリー

趣味の旅行やバレエ、雑多な日常を のんびりおはなしするよ

【キューケンホフ公園(Keukenhof)】満開チューリップの幻想空間。雨天のち晴れ。

f:id:izayohitsukiyo:20210711200432p:plain f:id:izayohitsukiyo:20210711201535p:plain f:id:izayohitsukiyo:20210711200442p:plain

オランダと言えばチューリップや風車など有名です。

そして、チューリップといえば言わずと知れたキューケンホフ公園!

この美しい花の楽園を散策した感想を、写真を交えてたっぷりお伝えします(*‘ω‘ *)♪

f:id:izayohitsukiyo:20210613200557j:plain

ーーー目次ーーー

ーーーーーーーー

 

キューケンホフ公園(Keukenhof)とは

「ヨーロッパの庭」とも呼ばれるほど有名なフラワーパークで、世界最大の球根花の楽園だそうです。約32ヘクタール(東京ドーム約8個分)の広大な園内にはオランダの象徴チューリップを中心に、スイセン、ヒヤシンスなどが咲き乱れており、とっても華やか。本当に感動・圧巻です。

キューケンホフ公園の開園期間はその年によって異なり、花がが咲いている3月中旬~5月中旬しか園することができません。そのうえ開園していてもあまり咲いていないときもあるらしく、旅行で行くとなると、ばっちり満開の姿にお目にかかれるかは本当に自分たちの運次第。。。そして毎年異なるテーマで造園されるそうなので、同じ姿は二度と見られないのだとか。

広くて回るのはなかなか大変でしたが、色とりどりの春の花々が最高の癒しでした!

キューケンホフ公園HP:https://keukenhof.nl/en/

 

スキポール空港からの直通バス

スキポール空港からのアクセス方法はバスがオススメです。乗り場も分かりやすいですし、乗ってしまえば公園の目の前に降ろしてくれるので、とっても楽だからです!

バスを利用する場合のチケットの買い方は2つ。

①キューケンホフ公園のコンビチケットを利用(入園+バス)

②リージョントラベルチケット+キューケンホフ公園の入園チケット(電車+バス+入園)

今回私たちはアムステルダム近郊も観光する予定だった②を利用しました。

自分たちの観光ルートに合わせてチケットの購入方法を考えた方がお得になりますよ!

 

 

感想レポート(2019.04.28 Sun)

4月末のオランダの気候・直通バス

オランダ第一の感想、寒い。ドイツより寒い。

当然ですが日本の春の恰好では寒すぎるので、しっかり上着を持っててもいいを思います。ウルトラライトダウン+コーディガン+スカーフで寒かったです。(朝で雨だったし) 皆さん行かれる方は気を付けて下さいね! 

さて、ということでスキポールのバス乗り場へと移動します。

乗り場には「Keukenhof」と書かれた色とりどりチューリップの立て看板があるので、その付近まで行けばすぐに見つけられますよ。リージョントラベルチケットを乗り場ゲートにかざして列に並びます。

バスに乗り込んでいざ出発!

f:id:izayohitsukiyo:20210529234437j:plain f:id:izayohitsukiyo:20210529235850p:plain

ドアでかいな~!

…って、ちょっと待ってこのバス、おベンツ様じゃないの!

調べてみたら日本にもベンツのバスってあるみたいですが、あまり意識したこともなかったし、うおぉぉ海外キター!って感じでテンション上りました。基本旅行中は色んなものを見てテンション高めなので、何にでも感動しがちなふわもこです。

バスの車窓からの景色(どんより雨模様)をわくわく眺めつつ、バスに揺られること約20分。キューケンホフ公園に到着しました。

 

キューケンホフ公園 (写真12枚)

広い…!!いや、想像以上にでかい!!

入口ゲート付近には巨大なロッカーも備え付けられており、荷物の多い方はここに預けることができます。私たちは一泊分の軽微な荷物しか持っていませんでしたから使ってはいませんが、それなりの人数が利用している印象でした。

さっそく園内に入ります。

お出迎えしてくれたのは沢山の種類のチューリップ!初めて見るようなちょっと攻撃的な?姿のチューリップもいました。面白かったです。

f:id:izayohitsukiyo:20210613200547j:plain

ちょっと攻撃的な(?)姿のチューリップ。かわいい

このときはまだ雨が降っていたので傘をさしながら、カメラで写真を撮りながら景色を楽しんでおりました。

f:id:izayohitsukiyo:20210613201011j:plain

雨粒をまとったチューリップ

しとしと降る雨に打たれるお花も綺麗ですよね!

観光しに来ていることを思うとちょっと不便で残念な気持ちにはなりますが、見れるだけで結構ラッキーだと思ってるのでオールOKなのです!!

そして、すこし歩いてたどり着いたのは素敵な音を奏でる巨大オルゴールのような自動演奏機。パンチカードで音を奏でています。

f:id:izayohitsukiyo:20210613202438p:plain

めっちゃいい音~(*´ω`*) 癒やしです。花とともに美しいです。

 

とは言え、雨も降ってるうえとても寒い園内。

マップを見るとところどころに売店がある模様なので、さっそくあたたかい飲み物を探しに行きました。

お近くの売店でホットチョコレートを購入したふわもこ。本当は座って飲みたかったんですけど、あいにくお店の前のベンチとテーブルは雨でぐっしょりだったので、甘さと温かさを冷えた体に流し込みます。

f:id:izayohitsukiyo:20210613210238j:plain

クリーム付きで頼んだら、えらいマシマシにもられたホットチョコレート。笑

屋内にも観覧スペースや展示もあるので、こちらも楽しみつつ、本命のチューリップをどんどん堪能しに進みます。

f:id:izayohitsukiyo:20210613200618j:plain

屋内に飾られたチューリップ

その後、雨が上がって徐々に晴れ間が見え始めた空!

歓喜しながらお花を見て回ると、雨粒が陽光を受けてキラキラ光り輝いていて、こんな貴重な画を見ることができるなんて!とものすごく嬉しい気分になりました。

チューリップやムスカリを使って地上に画を描いていたり、色とりどりのチューリップで虹色に地を彩っていたり、池の中を歩いてわくわくしたり、自然を堪能してとっても気持ちいい時間をすごしました。

↓ 徐々に明るくなっていく空模様がうかがえます。

f:id:izayohitsukiyo:20210620124954j:plain

チューリップとムスカリで描いた「チューリップ」

f:id:izayohitsukiyo:20210620124633j:plain

虹色チューリップ(ムスカリ)

f:id:izayohitsukiyo:20210620125842j:plain

f:id:izayohitsukiyo:20210620124640j:plain

f:id:izayohitsukiyo:20210620124643j:plain

池の中を歩いてわくわく

池の水は雨で多少増えていたので、靴の中びちゃびちゃになりましたが通常はもう少し水位が低いようなので歩きやすいと思います。
そうこうしているうちにお昼の時間になって、お腹が空いてきたので食事ができそうなところを探したのですが、どこもかしこも賑わってそうだったので、次の観光予定の場所に向かいながら食べることにしました。

 

たっぷり園内を堪能したので、出入り口付近にあるお土産屋さんに立ち寄って帰ることにしました。ここにあるものがもう、可愛くて!!!

f:id:izayohitsukiyo:20210620124731j:plain

大きな木製チューリップに乗るミッフィーちゃん人形

f:id:izayohitsukiyo:20210620131316j:plain

木製いろいろ


この木製のチューリップがとてつもなく可愛いのです。丸いフォルムが愛らしく、私もこれのもう少し小さいマグネットのものを日本へ連れて帰ってきました。
ちなみに、もちろんお土産はこれだけではなく、かばんやよくあるお土産など色々な種類がありましたよ!

さて、これにてさらば!キューケンホフ!とおもってお店を出ようとするとなんと。

f:id:izayohitsukiyo:20210501062839p:plainバケツを引っくり返したような大雨!!笑f:id:izayohitsukiyo:20210501062825p:plain

園内を見ている間は、楽しめよってなんとか天気をもたせてくれてたんだなぁって空に感謝しながらそそくさとスキポール空港行きのバスに乗って、公園をあとにしたのでした。

 

まとめ

キューケンホフ公園。

このためにオランダに旅行しに行ったようなもの。ゆえに期待値はとても高い状態で足を運びましたが、それを裏切らないどころか余裕で上回ってくるくらいの素晴らしい楽園でした!

写真でお伝えできたのはほんのごく一部に過ぎません。毎年違うデザインで造園されるようですし、ぜひぜひコロナが落ち着いた暁には、感動でキラキラしに行ってみてくださいね(*´ω`*)

 

★旅行の全容はこちら★

オランダ&ドイツ【10日間】 春爛漫プチ贅沢旅♪

オランダ編ドイツ編①ドイツ編②

 

【山田くんとLv999の恋をする】第8話「オフ会したいなぁ♡」 ネタバレ感想

f:id:izayohitsukiyo:20210711200432p:plain f:id:izayohitsukiyo:20210711201535p:plain f:id:izayohitsukiyo:20210711200442p:plain

山田と瑠璃姫が良い感じなのでは?と気になって仕方ない茜。

そんな折、瑠璃姫とよく似た雰囲気の女の子と一緒に山田がいるところを見かけてしまう…。

f:id:izayohitsukiyo:20210613161525p:plain

注意:ネタバレを含みます!

ーーー目次ーーー

第8話 「オフ会したいなぁ♡」

<<第7話 「二人ってもしかして」

>>第9話 「瑠璃姫ちゃんだよね!?」

ーーーーーーーー

 

あらすじ

山田と瑠璃姫の仲睦まじい様子が気になる茜。山田をネット検索してみたり、先日の合コンで喋ったゲーム好き男子に山田のことを知ってるか聞いてみたり…。

そんな時、茜は瑠璃姫のようなフリフリな格好をした女の子と寄り添って歩く山田の姿を見かけます。彼女はいたことないと言っていたはずの山田が女の子といる。どうしても茜の心はモヤモヤしてしまいます。

今日はFOSへのログインをやめようと決めた時、スマホの通知が鳴ります。見るとそれは瑠璃姫からで、今度開催されるFOSコラボカフェへのお誘いでした。

瑠璃姫「さっきばったりリアルで山田くんに会って山田くんも誘っちゃった!♡」

リアルでばったり…。茜は先程の女の子が瑠璃姫なのでは?と思い至ります。

瑠璃姫「瑠璃、あかねっちとオフ会したいなぁ♡ だめかなぁ??♡」

瑠璃姫「お♡ね♡が♡い♡」

ぽぽんっと連続で届くメッセージに、山田とあの女の子の仲よさげな姿を頭を振って追い払った茜は、返事を送りました。

茜「OKだよ、行こう」

 

感想 

 めちゃめちゃに山田のことが気になっちゃってますね、茜ちゃん。合コンのときの男子の話、全然聞いてなさすぎて面白いしちょっとかわいそう…笑 一生懸命、茜ちゃんの気を引こうとゲームの話ししたり、サークル誘ってみたりしてるのに、山田の姿を茜ちゃんが見つけた瞬間お話強制終了で ぱっと帰られてしまうし。

そしてなんというかタイミングバッチリのところで瑠璃姫からのメッセージ。というかこの分だときっと結構頻繁にやり取りしてそう。ゲームにのめり込んできてますね、茜さん。

ゲームのイベント(オフ会)には私自身も一度だけ行ったことがありますが、ある程度の客層が想像できないと行く気になれないんですよね。だって女子だと誰が来るかわからないとちょっと怖いから…。今回はリア友(?)の山田がいるからまだいいけれど、前回のイベントの男性の多さを考えると、ギルドといえど簡単にOKは出しにくいですよね…。そういう危険度が茜ちゃんの頭から抜けてるのがとても心配なんよ。実際しばらく後に(エスピオンの時)ゴタゴタに巻き込まれてますしね。

もうすこし危機感をもって生活した方が良いのでは…一人暮らしだしなおさら…と思ってしまう茜ちゃんの一面でした。 がんばれ茜ちゃん。

 

★第9話 「瑠璃姫ちゃんだよね!?」

 

【山田くんとLv999の恋をする】第7話「二人ってもしかして」 ネタバレ感想

f:id:izayohitsukiyo:20210711200432p:plain f:id:izayohitsukiyo:20210711201535p:plain f:id:izayohitsukiyo:20210711200442p:plain

傷心から立ち直り、桃と一緒に合コンに参加する茜。

しかし今はゲームの方が楽しいため、なかなか合コンに集中できない。

家に帰ってるんるんでOFSにログインすると、山田と瑠璃姫が何やら怪しげな雰囲気で…?

f:id:izayohitsukiyo:20210505002157j:plain

注意:ネタバレを含みます!

ーーー目次ーーー

第7話 「二人ってもしかして」

<<第6話 「心配してましたよ」

>>第8話 「オフ会したいなぁ♡」

ーーーーーーーー

 

あらすじ

茜は桃と一緒に合コンに参加していました。しかし茜はまだ恋愛には時期尚早で身が入らず、桃から怒られてしまいます。

桃「せっかくいい合コンだったのにスマホばっかいじって!」

茜がその時やりとりしていたのはギルドマスターの瑠璃姫。瑠璃姫を女の子だと思って茜は携帯を教えたり、恋愛の相談をしたりしていました。桃におっさんだったらどうするの?と危険性を問われ、実際はどんな子なんだろうと茜は考えます。

合コンから帰宅し、茜は合コンより意気揚々とFOSにログインします。ギルドへ入るとそこには瑠璃姫と山田の姿が。しかし茜には気づかず、2人は会話(チャット)を続けています。

茜(こっ、この二人……デキてる……っ!?)

様子をそっとうかがい、アヤシイ雰囲気を感じ取った茜。

山田「ところで、ギルドの人なら俺ら以外にもいますけど」

瑠璃姫「あー!♡ あかねっちだー(*‘ω‘ *)♡♡」

Akane「……」

そして山田は、予定があるからとすぐにログアウト。その時、

瑠璃姫「後で電話するね♡」

山田「はい」

茜(電話っ!?)

そういえば山田って瑠璃姫とはよく喋ってるな、ということから彼氏彼女なのでは?と勘ぐる茜。ちょっとショックを受けてしまう。ただ自分でもどうして落ち込んでいるのかはまだわからない模様。

そしてログアウト後、山田のスマホがメッセージを受信。確認すると、瑠璃姫から「おつかれさま!また後でねっ♡♡」と「すきっ」といううさぎスタンプ付きのメッセージが。と山田は「はい。また後で」と静かに返すのでした。

 

 

感想 

とりあえず茜ちゃん、合コン集中せずにゲームの方に気を取られてるの、気持ちは分かるんだけどその場にいる人がかわいそうだww 桃ちゃんが元気づけようとしてくれたんだろうけど、恋愛気分じゃなかったのね~。ま、仕方ないですけど。

そして瑠璃姫ちゃんとゲーム外でやりとりするのはいいけど、危機感の欠如よね。。。相手が男か女かもちゃんと確認せずに、良い人そうだからってだけでスマホ教えちゃうのはいかがなものかと思う。せめてTwitterとかSNSにすべきよね!みなさんは気を付けて下さいね。危険だから。

そして瑠璃姫ちゃんを完全に女の子だと思っちゃってるもんだから、山田との仲睦まじい様子を彼氏彼女だと勘違いしてしまってる…笑

でも、わかる。わかるよ。入りづら~い空気感かもしてる人たちに見えるよね。会話もなんか意味深だったしね。私もちょっとためらうと思うもん。笑

そしてこのもやっとしてそうな茜ちゃんの感じからして、もうちょっとこの辺から山田のことを意識し始めてる感じですよね。意識してるというか、人として好意的に認識しているというか。だから余計にゲームが楽しいし、合コンも身が入らなくなっているのでしょうね。

ふっと突然湧いた、山田と瑠璃姫の疑問。茜ちゃんの心を揺らしつつ、物語は進んでいきます。

 

★第8話 「オフ会したいなぁ♡」

 

【山田くんとLv999の恋をする】第6話「心配してましたよ」 ネタバレ感想

f:id:izayohitsukiyo:20210711200432p:plain f:id:izayohitsukiyo:20210711201535p:plain f:id:izayohitsukiyo:20210711200442p:plain

傷心の茜のもとに突然実家からやってくる大量の荷物。

茜は友だちの桃と一緒に断捨離を決行することに…。

f:id:izayohitsukiyo:20210504164828j:plain

注意:ネタバレを含みます!

ーーー目次ーーー

第6話 「心配してましたよ」

<<第5話 「そろそろボス湧きの時間なんで」

>>第7話 「二人ってもしかして」

ーーーーーーーー

 

あらすじ

壊れたネックレスを握りしめ、自室のベッドで横たわる茜。そんな茜のもとに突然宅急便がやってきて大量の荷物を運び込んでいきました。部屋を埋め尽くすほどのダンボールの正体は、母から送られてきた実家の自分の部屋の荷物たち。嵐のような宅配に茜も目が点、言葉も出ません。

桃「ーーで、なんで私が…」

困った茜はバイト帰りの友人・桃を召喚します。すごく面倒くさそうな桃。

茜「助けて桃ちゃん!!(中略)どうしたらいいの!?」

桃「だるい 全部捨てろ」

かくして茜の部屋の断捨離が始まりました。日は落ちて、夜まで続いた桃による容赦ない断捨離。たくさんゴミ袋ができあがったころ、桃は2つの物をどうするか茜にといかけます。

桃「これとこれ邪魔なんだけどー、どこにしまう?」

たくま(元カレ)からもらった壊れたネックレスと、山田から借りた折りたたみ傘でした。そんなとき、ふと茜は山田の『ちゃんと取捨選択して下さい』という言葉を思い出します。

……………

………

どっさりと大量のゴミ袋を2人はゴミ置き場に出し終え、桃は息をつきました。

 桃「……結局、それはすてないのね」

茜「うん」

くまのぬいぐるみを抱え、大量のゴミ袋を眺めながら茜は心を決めます。

茜「でも、あとは全部 捨てる もういらないものだから」

たくまから貰ったものも、実家にあったものも、大切だったもの全部を取っておくことはできない。頭によぎった山田の言葉で決心を固めた茜は、ようやく一歩を踏み出すことができたのでした。

……………

………

夜22:45、山田の家のインターフォンだアホほど連打され、キレた山田が玄関のドアを開けると、そこには酔っ払いろれつのまわらない茜と桃の姿が…。

茜「やまらー!!傘返しに来たよー!!」

桃「やーん♡ほんとにイケメンらぁ♡ 桃れーす♡」

またしてもお酒を引っ掛けて山田に迷惑をかける茜。桃は山田の胸にぴったり寄り添ってしまっているし、さすがに今回は山田も苛立ちを隠せないようです。

山田「わりと真面目に通報しますよ」

傘返さなくていいって言いましたよね、逆に迷惑なんですけど、と苛立つ山田に茜もちょっとあせあせしています。

茜「あとは、お礼言いに来た(中略)ほんとに ありがとうって」

 イベントの日に山田がそばに居てくれてたことに、どうしてもお礼を言いたかったのでした。そんな様子の茜に、山田はあまり理解が追いついていないようでしたが、ふと悲しげに泣いていたあの日の茜を思い出します。

山田「……そういえば」

通報されないうちにと、桃を連れて帰ろうとしていた茜に声をかけました。

山田「ギルドのマスターが心配してましたよ」

あれ(ストレージ事件)以来、茜がFOSにログインしてこないと気にかけてくれているとのことでした。

山田「……ので まぁまた 暇が… あれば」

しどろもどろになりながら山田がゲームに誘うと、茜はスッキリした明るい笑顔を見せて答えました。

茜「する!」

山田のおかげで元気を取り戻した茜。

ゲームで始まった縁はまだまだ続くようです。 

 

感想

茜のお母さんw 荷物を娘に送るのはいいんだけど、せめて事前に連絡欲しいですw

まあ連絡がなかったおかげで、自分の周りの取捨選択ができるようになる茜ちゃんなので結果オーライですけれども… 彼女も彼女で、その後酔って突然 山田に傘を返しに行ってしまうので親子やなあと思ったりします。大学生の一人暮らしならよくやるだろうけど、高校生に夜中訪問はやめてあげて!笑 まぁ山田が一人暮らしなの知ってたから茜ちゃんも凸したんだろうとは思うのですがね…

なんだかんだと今後も茜を助けてくれる桃ちゃん、優しいですね。やっぱり茜ちゃんに突然呼ばれてちょっとキレ気味に掃除を手伝ってくれますが、元カレへの未練を断ち切ろうとする彼女を撫でてあげたり、景気づけの焼肉(茜のおごり)へ連れ出そうとしたり…いい子だなって思います。

激しいピンポンコールに激おこで登場した山田、怒るよね(笑)そりゃ怒るわ迷惑だもん(笑)でも谷さんが登場済みの現状(最新56話)で思い返すと、このピンポンコール谷さんの可能性も山田の中ではあったのかなw

茜ちゃんが山田にお礼を言った時、とても晴れやかなスッキリしたような笑顔だったので、過去にトラウマのある山田には救いのような笑顔だったのかな。優しい山田は泣いてる女性がどうしていいか分からなくなるんだろうけど、元気になって自分に感謝を伝えてくれた茜ちゃんにこの頃から興味が出てきたのかもしれませんね。ゲーム誘ってるし。

振り返るように最初の話を読み返して考えていくと、これはこういうことなのかな~って考察できるのが面白いですね。茜ちゃん立ち直りの回、とても良きでした。

 

★第7話 「二人ってもしかして」

【山田くんとLv999の恋をする】第56話「よくあるやつだよ」 ネタバレ感想

f:id:izayohitsukiyo:20210711200432p:plain f:id:izayohitsukiyo:20210711201535p:plain f:id:izayohitsukiyo:20210711200442p:plain

山田と椿、長谷川と茜。

失恋を経て前へ進もうとする者、悩み気持ちを偽ろうとする者。

それぞれ色々あった友人とのお話。

f:id:izayohitsukiyo:20210527010011p:plain公式ツイッターより拝借

※注意:ネタバレを含みます! 

ーーー目次ーーー

第56話 「よくあるやつだよ」

<<第55話 「でもまだ友達」

>> 第57話 「結果論で語るなよ」

ーーーーーーーー

 

あらすじ

山田は学校で当番の掃除をしていると、色気づいた女子に放課後デートに誘われます。彼女もいないよね?という女子の当然と言いたげな問に対し、答えたのは椿でした。

椿「山田くん彼女いるよ」

そして激震が走る校内…学校中の女子が山田の教室に群がってきます。当の山田はイヤホンを耳に挿して勉強中。

椿「私もそれと同じイヤホン持ってるけど、あんまり遮音性高くないよね」

山田はイヤホンを外し、会話を始めます。椿が山田に彼女ができたことを勝手に話してしまったことを謝ると、山田は余裕の笑みを見せます。それを見た椿はついときめいてしうと同時に、まだ癒えきっていない失恋で胸が痛みます。

椿「かかか彼女さん元気?」

動揺しながら振った話題でうっかり「フラれたかいがあった」と山田を驚かせてしまいますが、彼女は笑い話にできるよう頑張った結果だったようです。

慣れないことをしたち焦って反省する椿を、山田は笑顔で見て、

山田「みんな元気ですよ 椿さんのこと待ってます」

FOSでまた遊ぼうとやんわりと誘います。椿もそれに笑顔で応えるのでした。

……………

………

茜、最後のバイトの日。

控室で長谷川と一緒になり、先日の喧嘩のことで、お互いの友人の庇い合いをしていました。こうしていても不毛だとやめようと、茜のことを誤解したままレンに話したことを長谷川は謝ります。

長谷川「……俺女の人を見る目ないんだろうな」

茜「…長谷川くんて結衣ちゃんのこと好きなんでしょ」

ため息をつく長谷川に対し、先日の様子を見てそう思った茜。長谷川は動揺して色々と言い訳をいつつ、別に好きってわけじゃない、と言います。

長谷川「ちょっといいなって思ったときもあるけど、でもそれだけだよ よくあるやつだよ」

少し切ない顔をして吐き出す言葉。自分は結衣にとっては都合のいい愚痴相手だっただろうと続けていると、バイトの交代時間が近づいたためふたりを呼びに来た店長が話に割ってはいってきました。

店長「ないよ」

自分は今年で42歳になるけど、ちょっといいなと思えた女性との出会いなんてそんなにいない、と。

店長「そんなに若いうちから諦め上手になっても良いことないよ」

そういって長谷川の背中を押してくれる店長。長谷川は顔をそらし悩み顔。

思うところは色々とあるのでしょうが、しかしひとまずはバイトの時間が迫っているので、ふたりは制服に着替えることに。

茜「ま とりあえずバイト頑張ろっか!」

長谷川「…おす…」

気持ちを切り替えた茜は、今日は最後だからびしびし指導しますよ!と、額を押さえる長谷川に明るく声をかけるのでした。

 

感想

うおおお!山田と椿ちゃんのその後の関係が描かれていました。。。

そして椿ちゃんもまだ立ち直りきってはいない様子でしたが、山田とも普通に喋っていましたし、抱え込みすぎてこじらせていたほどの気持ちを素直に伝え、山田の答えを飲み込んだことで、とても良い友人としての信頼関係を築いていけそうな感じが見て取れました。山田も相変わらず、優しいわ余裕あるわで女子ホイホイしそうになってますが、前に進もうとする椿ちゃんに見せる笑顔が…破壊力抜群でした…(被弾)。

椿ちゃん…またFOSにログインしてね…茜ちゃんともぜひ仲良くなってね…。ほんとにこの漫画、素敵なキャラクターがいっぱい出てきて私心が癒やされる…。

というか学校の女子たちよ!!!笑 みんなのアイドル(?)山田くんに彼女ができたって騒ぎ方ハンパないですねww でも文化祭のときの感じを思うと、多少マシ?なのかな?w 華麗にスルーしちゃいそうな山田だけどきっと今から少しざわつきが収まるまで大変だと思うよがんばれよ(笑)

そんで茜ちゃん、コンビニバイトお辞めになるのね。まぁ、いざこざあったメンバーがいるバイトにはいたくないだろうししょうがないかなぁ。茜ちゃんなら山田のことも考えてどうするかも考えてそうだし、理由は他にもあるのかもだけど。でもまぁとりあえず、長谷川くんの茜に対する誤解も解けたし、よかったかな。

で、やっぱ好きだったよね、長谷川くん結衣ちゃんのこと。ほんと、誰よりも彼氏ぽい動きしてたし、なんなら山田と同種の動きしてたもんね。でもだから、面と向かってあのとき結衣ちゃんから「レンくんが好きなの」って言われたのはショックだっただろうな。頭でわかってたとしても、本人から言われたらもう、期待すらできなくなっちゃうもんね。だから「よくあるやつだよ」なんて自分の気持ちを偽らないといけなくなっちゃったんだなぁ。

今後結衣ちゃんが、レンに対してどういう決断をするのかわからないけれど、もし自立できるようになってレンと別れることになったら、長谷川くんは動くのだろうか。結衣ちゃんよりレンの方を気にするだろうか。店長の言葉で何かしら長谷川くんの中で結論がでて、いい方向へ進むと良いなぁと思います。

でも茜ちゃんは最後には基本的にみんなと仲直りというか、普通に友人みたいな形に関係を作ってしまえるところが本当にすごいと思います。優しくて心が広くて、いい子なんだなあって。八方美人とはまた違う、いいヒロインちゃんだ!

 

 ★第55話はこちらから↓↓

次回の妄想

さて、今回は一件落着の閑話に近いものでした。

今後は長谷川や結衣の今後も描かれることがあるかもしれませんが、そろそろ受験なのに!というワードが飛び出ていたので、本格的な受験話へ移行する可能性もありますよね。

 茜もバイトを辞めて、環境がちょっとだけ変わりそうな予感なので、どういうふうに話が進むかとても楽しみです。

それではまた2週間後、最新話を座して待ちます!!!

 

★第57話 「結果論で語るなよ」

絶品!甘く香ばしい、姫路アーモンドバター【マテンロウ】

f:id:izayohitsukiyo:20210711200432p:plain f:id:izayohitsukiyo:20210711201535p:plain f:id:izayohitsukiyo:20210711200442p:plain

f:id:izayohitsukiyo:20210516155036p:plain

アーモンドバタートースト、という魅惑の食べ物があることをご存知でしょうか?

兵庫県の姫路名物アーモンドバターをたっぷり塗り、きつね色に焼き上げられたトースト。甘く香ばしく、一度食べたら忘れられないこの味…。

「秘密のケンミンSHOW」でも取り上げられた、このアーモンドバターというパンのおともの感動を、ぜひご紹介させて下さい(*´ω`*)

 

f:id:izayohitsukiyo:20210505143551j:plain

こちらが「マテンロウ」さんが丹精込めて作っていらっしゃるアーモンドバターです。私が購入したのは200gのノーマルなアーモンドバターですね。

姫路近辺なら意外と色んな所で売っているので、いつも高速道路に乗るときに龍野のインターで購入させていただいています。

味は数種類あり、いずれも手作りのものです。

さすがにインターには種類豊富に用意されているわけではないので、食べたことがあるのはノーマルな味だけなのですが、これがまた絶品で…。

f:id:izayohitsukiyo:20210523140842j:plain

トーストにたっぷりめに塗って、3分ほど焼きます。きつね色にこんがり焼き上がれば食べごろです!

…ちょっと、食べ物を撮るのが苦手なので美味しそう度が半減してしまった写真になっています!!!すみません!!笑

 

味やサイズの種類は公式HPに載っているものを引用するとこんな感じです。

f:id:izayohitsukiyo:20210523143854p:plain

f:id:izayohitsukiyo:20210523143924p:plain

↑こちらは公式の通販でないと買えないプレミアムなお味ですね。

その他、楽天さんなどでも購入が可能です。

マテンロウ 姫路アーモンドバター 200g

価格:799円
(2021/5/5 14:41時点)

マテンロウ 姫路アーモンドバター 580g

価格:2,049円
(2021/5/5 14:42時点)

高校生の頃に、友達の家でごちそうになったのが最初でした。

トーストの上にこんもりと塗られ焼かれたアーモンドバターが4つに切り分けられてテーブルに並びました。サクフワっとした初めての食感と味と甘く香ばしい匂いに、とても衝撃を受けたのを覚えています。そして姫路にも実際に食べに行きました。笑

 

色んなメーカーさんのアーモンドバターも試したのですが、やはりマテンロウさんのものが私としては一番美味しいと思います。

焼くと砂糖がじゃりじゃりになってしまうもの、色がちょっと茶色っぽくて見た目的にクッキークリーム塗ってるみたいに感じるもの、物によって色々あります。それらがまったくなく、見た目もきれいで美味しくて、ただただ美味しい幸せ!!となれるので推しています。最高です。ちょっと信者です。笑

それでも好みは人それぞれなので、お好みの物を探してみるといいと思います!ただわりと高カロリーなので、頻繁に食べすぎると太っちゃうので気を付けてくださいね!

私は1週間仕事を頑張ったご褒美ということで、土日のどこかで食べることにしています(笑)

 

公式HP:姫路アーモンドバターのマテンロウ(https://www.ken-house58.com/)

 

オススメは、ちょっとカリッと焼き上がるタイプのパンに塗ることです。最近はライ麦トーストに塗って食べるのがお気に入りです。

参考にしてみてくださいね♪

 

ぜひぜひ皆さまも、姫路名物の絶品アーモンドバターを食してみてください

【少年を飼う】第1話「甘える」 ネタバレ感想

f:id:izayohitsukiyo:20210711200432p:plain f:id:izayohitsukiyo:20210711201535p:plain f:id:izayohitsukiyo:20210711200442p:plain

鉄の女と称されるほどの独身バリキャリウーマン・森川藍。

藍は30歳の誕生日にとびきり綺麗な少年を拾う。

そして孤独を抱えたふたりの、奇妙な同居生活が始まるーー。

f:id:izayohitsukiyo:20210506123818j:plain

注意:ネタバレを含みます!

ーーー目次ーーー

第1話 「甘える」

>>第2話 「君のための城」

ーーーーーーーー

 

あらすじ

 まだ肌寒い3月の月の綺麗な夜の出来事。

30歳の誕生日、藍は飲んで家へ帰ると玄関の前に少年が一人うずくまるように座っているのを見つける。

翌朝、目を覚ますと同じベッドの隣には布団にくるまる少年の姿が。全く記憶にない藍は驚き混乱する。

少年「……あ。あんた……」

少年が目を覚ましたが、藍は仕事があるから戻るまで待つよう言い、少年を一人部屋に残し逃げるように出勤してしまう。

会社での藍は、常に成績上位、納期の鬼、完璧な仕事ぶりで上司も唸らす全後輩憧れのクールビューティー、令和の”鉄の女”などと言われるほどのバリキャリだ。それゆえに妬みもあり負けぬよう努力をしているが、それすら綺麗にこなしてしまうため「甘えられない女は可愛くない」「デキる女アピール痛すぎ 絶対結婚したくない」など陰口を言われることも多かった。実際、元カレにも同様の理由でフラれている。

藍(バリバリ働いて稼いで自分の力で生きていく。鉄の女、上等。どうせ慰めてくれる人もいないのに、甘えたって得することなにもないじゃない。)

 

仕事を終え家に戻ると、部屋は真っ暗。電気を付けると、少年はソファーの上で眠ってしまっていた。

藍(朝も思ったけど、綺麗な子だな。お人形さんみたい…)

藍が少年に手を伸ばしたとき、少年がふと目を覚まし「森川藍」とフルネームで名前を呼んだ。なぜ名前を知っているのかと驚いていると、少年は起き上がってこう続けた。

少年「あんたの姉さんにここに来るよう言われた」

慌てて別の部屋から姉に電話をかけると、彼女は空港でのんきに答えた。少年は自分の再々婚相手の連れ子で名前を凪沙ということ。海外転勤で凪沙をおいて夫婦二人で赴任すること。

藍「だからってなんで私の所に」

姉「だってその子~、ちっとも私になつかないんだもん」

血が繋がっていないとはいえ、親であることの無責任さに藍は怒るが、飛行機が出るからと軽くあしらわれてしまう。そんな様子に困る藍だが、一方で無関係の少年を拾ったわけではないことに安堵もした。

凪沙のいるリビングに戻った藍は、二人分の飲み物を入れて考える。その様子を見た凪沙は、邪魔にならないようすぐに出ていくと言う。しかし藍には、こんな迷子の猫みたいな子を放り出すことはできなかった。

さきほど凪沙に父の考えを聞いたら、父親は全部人任せだから知らないと言っていた。もともとは親ふたりの放漫が原因だ。

藍「しばらくここにいなさい。先のことは追々考えましょう」

凪沙「……あんたがいいなら」

こうしてふたりの奇妙な同居生活が始まった。

……………

………

藍は仕事をはやめに切り上げ、凪沙のいる家に帰る。

凪沙「…おかえりなさい」

帰ったら誰かがいる生活も意外と…と思ったところで、凪沙の髪が濡れたままになっていることに気がつく。ぼ~っとして放置しようとする凪沙に、藍はドライヤーで乾かしてあげることにした。気持ちいいのか凪沙もうとうとしている。

凪沙「仕事…大変なの?」

口数の少ない彼が突然喋ったことに驚く。どうやら初めて会った日に泥酔状態で愚痴を言ったらしい。そして凪沙は「しんどいなら休めばいいのに」と続けた。

気を遣われている。16歳の男の子なんて別世界の生き物かと思ってたけど、

藍「平気よ、大人だもの」

意外と悪くないかも。

……………

………

会社で藍は同僚が起こしたトラブルの後始末に奔走する。自分以外に動ける人がいなかったので仕方ない。クライアントに必死で頭を下げるが、仕事ではなく藍自身についてセクハラまがいな悪態をつかれてしまう。

ぐっと堪えるが、同じようなことを何人にも言われてきた藍は一人ではもう堪えられなかった。家路を急ぎ、凪沙の顔が見たいと思う。

しかし、帰宅しても家の中はもぬけの殻。ああ、凪沙は出ていったんだ、と悟りソファに倒れ込む。やらなければいけないことを羅列して、自分の立て直す算段を立てて、必死で辛いことをごまかす。

藍(これまでだって、ひとりでやってきたんだから)

ふと目を閉じた。

 

しばらくして、カタンと音がして、誰かの手が目元へ伸びてきた。

凪沙「なんで泣いてるの」

藍が驚いて目を開けると、自分を覗き込む凪沙がいた。どうやら彼は散歩に行っていただけだったらしい。藍は泣きながら怒る。

藍「勝手にいなくならないでよ!!心配するでしょ…!」

その言葉に凪沙は、言葉なく目を見開いた。

14歳も下の子に八つ当たりしてしまった藍は自己嫌悪でさらに涙が止まらない。その姿をみて、凪沙はそっと猫のように舌で涙を拭う。

凪沙「ごめん」

もう何年も人前で泣いていなかった藍は、涙の止め方がわからず、さらに大泣きしてしまった。凪沙の気遣いでせき止めていた涙が一気に溢れてしまったのだ。

その夜は全てを放置し、凪沙と一緒にソファーにもたれ、藍はものすごくひさしぶりに昼までぐっすり眠ってしまうのだった。

 

感想

 最初の1話目は、藍の孤独をメインに迷い猫のような少年・凪沙と出会い、彼(他人)の優しさに”甘える”ことを知るところでしたね。

のちに藍が語っていることでもありますが、凪沙がまだ16歳で庇護が必要な状態であることで、彼女が他人に対して自分の時間を費やすことを自発的に行える状況が作られています。そしてそれがいい方向に作用してる。

藍は自分で生きる力をつけようと頑張っているだけなのに、可愛げがないとか、鉄の女だとか、ひどい言われようです。美人でおしゃれで言葉遣いも丁寧できれいで、とても素敵な女性なのに。元カレやおっさん、藍をやっかむ同僚たちからの女性蔑視の偏見を受けています。そんな人ばかりではないことは私も社会に出て知っていますが、あまりにひどい言われようです。ひとりで堪えていた藍を尊敬します。私なら病んでる(そもそもそんな会社辞めてる)。

対して凪沙も、猫のように気ままな穏やかな男の子ではありますが、親からの愛情や関心には諦めのようなものが垣間見れます。自分のことにも無関心な感じがありますね。

藍がドライヤーで凪沙の髪を乾かしてあげようと彼の頭に触れたときも少し驚いたようでしたし、散歩している間に帰ってきた藍(ご乱心)が心配したと泣きながら怒ったときもとても驚いていました。そういう関心のもたれ方を家では受けていなかったんだろうと思います。心配されるとも思ってなかったふうでした。

でも凪沙は優しくて、他人の感情を敏感に感じ取っています。

最後にふたりで1つの毛布をかぶり、ソファーで寄り添うように眠るところも、どこか仕事で辛いことがあったこともどこかで感じ取って慰めるようにそばに居てくれたのかもしれません。また凪沙自身も、自分のことを心配してくれ、関心を持ってくれている藍という存在に”甘え”ているのかもしれませんね。

 

まとめ

孤独で他人に”甘える”ことを知らないふたりが、お互いの存在に”甘える”最初のエピソードでした。

ひとは一人では生きていけませんから、こういう存在の人がいることは大切なことですね。ふたりの渇きが癒されますように。 

 

★第2話 「君のための城」