ーーー目次ーーー
第5話 「そろそろボス湧きの時間なんで」
>>第6話 「心配してましたよ」
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あらすじ
茜「ぶはぁっ…」
たくま(元カレ)に引っ張られ続ける茜はとうとう悪夢を見て目覚めます。
その日の昼、大学の食堂で友だちの桃と食事をとりながら、今朝の悪夢や先日の山田とのあれこれを話していました。茜の元カレ話がうざくなってきた桃は「未練がましい」とバッサリ。茜の傷口に塩を塗りつつ、トドメの一言を放ちます。
桃「全体的に重いんだよねぇ」
茜「もうたくまの話しないので許してください」
桃「わかればいいのよ」
……………
………
午後6時、帰宅中の茜は最寄り駅の改札口を抜けながら夜の予定を立てていました。ふとFOSのことが頭に浮かび
(あれ以来ゲームにはログインしてないけど、嫌味アフロ元気に廃人してるかなー)
なんて思っているところで、高校生の告白現場に遭遇します。しかも告白されている男の子は、なんとあの山田。山田は告白する勇気をふり絞っている女子2人に7分ほどつかまっていた模様で、要件をまとめて後日言ってほしいと言っています。
山田「すいませんけど、そろそろボス湧きの時間なんで 失礼します」
目が点になる女子2人と茜。
茜「待てーいっ」
我慢できなくなった茜はいきなり叫び、山田に誰?何?みたいに無言で困惑されてしまいます。先日お世話になった茜だと名乗って、最後まで聞いてあげるよう進言すると
山田「…… 俺 告白されてたんすか?」
まったく状況に気がついてなかった山田。
茜「あんたゲームより人の心の機微をもっと学ぶべきでは?」
山田「よく言われます」
茜は山田の着ている制服から、山田が偏差値の高い学校に通っている高校生であることに気が付きます。そんな山田が、実は茜に会いたいと思っていたと言い出しました。
山田「すいません あの後見つけたんですけど 踏みました」
要件は、見つけたネックレスを返すことだったようで差し出された山田の手には、ハンカチにのった茜のネックレスがありました。たくまから貰い、山田に踏まれて真っ二つになった、ハートのネックレスです。最寄り駅が同じだからどこかで会えるかもと山田はずっと持ち歩いてくれていたのでした。
茜「ありがとう もともと捨てるつもりだったから気にしないでね じゃあ私行くね」
壊れたネックレスを受け取り、ショックを受けつつも山田を気遣い笑顔でお礼を言って、茜は駅を後にします。雨が降っているのに傘もささず走るその目には、じんわり涙が浮かんでいました。
山田「ーーーあの」
声をかけられて振り向くと、別れたはずの山田が折りたたみ傘を差し出していました。
山田「これ使って下さい 返さなくても大丈夫です」
そう言って山田は傘を渡し、雨の中去っていきました。茜はその背中を、傘を握ってじっと見つめているのでした。
感想
茜ちゃんの悪夢、改心したたくまからもらったプレゼントの中身が新カノだったっていうやつ、たくまの心はもう完全に新カノにいっちゃってて茜に戻ってくることは絶対にないよっていう描写に見えてほんと悪夢ですよね…。
それを桃ちゃんに話したら、スルッと明るい方へ(自分の興味のある方へ)話を持ってっちゃうの好きだわw 気持ちいいほどバサッと切ってくれるあの性格は、茜ちゃんの引きずりがちな性格には相性良さそうですよね。今後も桃ちゃんはいい関わり方をしてくれますし、私はすごく好きなキャラクターです。
そして山田の告白され前場をばったり目撃しちゃう茜ちゃん。秋斗くんも~モテモテなんだから~(*´ω`*) でも告白されてることに全く気づいてない、というか本当にあんまりまわりに興味ないんだなぁって言う感じにクールにゲーム優先しようとするのめっちゃ笑うw
それでも茜ちゃんに壊れたネックレスを渡したとき、辛いのを顔に出さないように頑張ってたのに、ほんの僅かな変化に気づいてなのかな、雨の中飛び出す茜ちゃんに傘を渡してあげる山田の優しさ。いや、気づいてなくてただ濡れることを心配した行動であったとしても、優しさがにじみ出てる行動ですよね。
傷心の茜ちゃんの心にこの優しさは沁みますよね…。この前のネトゲのイベントで会ったときもそうでした。弱ったところでほしいところに来てくれる山田の優しさはかなり救いになったと思います。
こういうところですよ…山田ってほんとうに優しいやつだ…。 他人の心の機微って言うよりは、自分に向けられる感情の機微を読むのが難しいんだろうなぁ。
★第6話 「心配してましたよ」