※注意:ネタバレを含みます!
ーーー目次ーーー
第60話 「ねーちゃんによろしく」
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あらすじ
群馬の実家に帰省した茜。父・母・姉・弟と年末の一家団欒を楽しみます。
ひとつ年上の双子のように似た姉・楓と年の離れた末っ子の弟・光太郎。昔は全員で仲が良かったけれど、なんとなく光太郎が茜にとてもそっけないのです。楓は「照れてるだけだよー」と言いますが、やっぱりちょっと悲しい茜。
年末の大掃除を終えて、ゆっくりしているところに母からお醤油の買い出しを頼まれます。光太郎と二人でのんびり行ってくることに…。
茜「光太郎、部屋で何してたのー?」
ゲーム、と答えた光太郎。どうやらFPS系で楓とその彼氏とも仲良く一緒にプレイしている模様です。そんな様子に少し疎外感を覚えた茜は、お醤油を光太郎に任せ、おもむろに電話をかけはじめます。
茜「ちょっと聞きたいことがあるんだけどさ」
ヒソヒソと相談を始めた茜。どうやら山田に光太郎が言っていたゲームのことを聞いていたみたいです。買い物から戻った光太郎が声をかけるのをためらっていると、茜が彼に気づいて電話を彼に渡しました。
茜「話してみる?ゲームが上手みたいだからきっと光太郎と話が合うよ」
今度三人でゲームしてもいいよ!という言葉とともに突然ふられた電話。人見知りの光太郎はおずおずと固くなりながら挨拶をはじめます。茜はお菓子を買いにお店に消えていきました。
光太郎「俺とゲームしてくれるって、ねーちゃんが 上手だって、ねーちゃんが」
山田(ねーちゃん)
そうすね、今度やりましょう、と返事をしつつ「ねーちゃん」の言葉に反応する山田。スーツ姿で髪型もビシッと決め、どこか外を歩いています。
茜が戻ってくると、とても楽しそうに盛り上がっている光太郎の姿が目に入ります。ちょうどその頃、山田も前を歩く男性に呼ばれたため電話を切ろうとします。
山田『ねーちゃんによろしく』
ピッと切られた通話。ものすごくキラキラした表情で茜を振り返り、興奮している。
光太郎「山田と遊ぶ約束した!」
わいわいとはしゃぐ様子に茜も嬉しそうに微笑みます。
二人は手をつないでのんびりと家路につき、光太郎も照れつつ茜が帰ってきた実感を噛み締めているようでした。
感想
まず、あの、突っ込みたいのは「ねーちゃん」についてですが、最初から順々に語っていきますよ。「ねーちゃん」はちょっと待っててネ…(鼻息)
やだ、茜ちゃんの一家かわいい。
最初に、群馬についた茜ちゃんを迎えにきた姉弟ですでに和む。光太郎くん、ゲームばっかりしてすごく控えめでそっけないけど、初っ端に楓ねーちゃんが「あんたの好きなねーちゃん待ってるよ」って言ってるんですよね。かわいい。そして車で一緒に迎えについてきてる光太郎くん。無表情だけど、明らかに照れてそう。かわいい。。。
茜ちゃんと楓ねーちゃんがきゃっきゃ楽しそうに話してるのを静かに眺めてるけど、表情がちょっと柔らかいんですよね。嬉しいんだろうなぁ。
楓さんと茜ちゃんが瓜二つすぎる(笑)一家で食卓を囲んで和やかにしてる様子も、姉妹でお風呂に一緒に入る様子も、仲良し!光太郎くん、一人でゲームしてるけど。
ふわ太には兄弟がいないのでわからないのですが、小さい頃に仲良くしてた近所の年上のお姉ちゃんとかと、大人になってから久しぶりに会って口調とかどうしたらいいかドギマギする感覚に近いのかな。しらんけど。笑
でも確かに、昔は無邪気に懐いてくれてたのに…って思うと、溝があいちゃったみたいで寂しいし悲しいですよね。いとことかでも、ちょっとドギマギしちゃうし。
茜ちゃんを見ていて思うのですが、やっぱり、相手の話をちゃんと聞いて、引き出してあげるコミュ力って大事だなぁと思うんです。聞き上手な人になりたいと常々思います。その点で、茜も山田も瑛太も、羨ましいです。心にゆとりがあるとそうできるのかなぁ。あとは自分に語りたくない過去があってその会話を巧みに回避する、ってパターンの人も聞き上手ですよね。個人的には、兄弟や犬猫などペットのような、親しいけど自分以外のペースを考えてあげなきゃいけない環境にいる人に、人当たりのいい人って多いよなと思うのです。(もちろん例外はいるでしょうが。)
それはさておき、今回の絵のハイライトはアレでしょ。スーツ姿の山田クン!!
きっちりとタイを締めたスーツにコートを羽織り、前髪を左右に分けて髪型を整えている山田。前を歩くこれまたスーツの男性はお父様でしょうか?「秋斗」と呼び捨てにしてるし…車で一緒にどこかへ向かうのか…?ご実家?ご実家で年越しディナー的な…?
山田ってやっぱりお坊ちゃんなのかな。。。一人暮らしであんな部屋住んでるし。それとももともと家族で住んでいた部屋に今は一人で住んでいるのか…。なにより山田自身が優秀すぎる。医師の家系の人とか、地頭が良かったりするし、そういう感じなんだろうか…。ものすごく気になる。
そしてはい。おまたせしました、山田の「ねーちゃん」呼び…!このタイトル、本編読みながら誰の言葉なのかずっと考えてたのです!ま・さ・か・の・山田!!!
最初、光太郎くんが言うのかなーいやでもそれにしては無口だし…ああ、木下家全員 姉のこと「ねーちゃん」呼びなのか…。………?だれ?茜か?って思ってましたよ。
はぁん。山田くん、木下家での茜ちゃんのポジションと言うかそういう空気を感じ取って、心のなかで反芻する(ねーちゃん)。そして最後に声に出して言う「ねーちゃん」。今度、3人でゲームするときにでも是非、茜ちゃんのことねーちゃんと呼んであげて下さい。是非色気たっぷりに彼女の隣で。
いや脱線しましたすみません。
そして山田との会話が終わって、キラッキラに輝く光太郎くんの瞳。山田のゲーマーとしての腕は「得意です」なんてレベルではないので、そりゃぁ興奮も憧れもするでしょうとも。
こうしてテンションが上った光太郎くん、茜ねーちゃんとの距離感もなんとなく埋められたのかな。いつまでいるの?なんて可愛らしい質問をしつつ、「しばらくはいようかな」という回答に、「……ふーん」なんて素っ気なさげに答えながら、嬉しそうな照れたような可愛らしい視線を茜ちゃんに投げていました。超絶かわいいなこの弟。
仲のいい姉弟の会話ってこうも癒やしになるもんかね、と頬が緩みました。
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次回の妄想
今回はなにやら意味深に山田の姿が描かれていました。
一緒にいた人は誰なのか、車でどこへ行くのか、なぜスーツなのか。これまで謎めいていた山田家の話が始まりそうな予感です。
そうだとすれば、山田の大学受験など、進路系のお話なんかも出てくるのかな。今回一緒にいた人が山田の父親であるなら、ちょっとお厳しそうなお父上でしたし。木下家の温かい家庭の後なので、どのように描かれるのか…。少し心配…。
次の展開も楽しみです!!
★第61話 「寝不足ですか」