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【アメリカンドッグと赤い傘】第1巻 感想

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100枚目のレシートが動かす、淡く切ない恋物語。

全8話(全4巻)完結。

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アメリカンドッグと赤い傘(左:佐藤由芽 右:酒井俊一)

ーーー目次ーーー

「アメリカンドッグと赤い傘」第2巻 感想

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あらすじ(コミックシーモアより引用の紹介文)

主人公・佐藤由芽は同じクラスの酒井駿一に片思い中。彼とは一度も話したことがなく、なかなか声を掛ける勇気も出ない。
そんな中、酒井は由芽がアルバイトをしているコンビニに頻繁にやってくる。そして、決まってアメリカンドッグを1本だけ買って帰る。
毎回不要と言われるその会計レシートをこっそり集めていた由芽だったが、とうとう100枚目に突入した時、ふたりの関係は動き出す――
それぞれの想いを抱えた若者たちの淡くて切ない恋模様を描いた、青春ラブストーリー。

第1巻・概要(ネタバレ)

佐藤由芽が100枚のレシートを集めていたのは願掛けのためだった。本当は酒井俊一の好みは、自分とはかけ離れたオトナっぽい女性であることは知っていたのだが。

レシートが99枚目になったある日、バイト帰りに酒井の実家である「酒井クリーニング」に立ち寄る。ここには毎週通っているが、彼と出会ったことは一度もなかった。荷物を受け取って帰ろうとすると、さっきまでは降っていなかった雨がざぁざぁ降っていた。傘を貸してくれるというが、それを持って来たのは、なんと酒井だった。

 

感想

 まず第一に、絵が好きです。スッキリしてて綺麗な絵でとても読みやすいです。

酒井くんがかっこいい。コンビニ店員にも丁寧に受け答えする姿にも好感が持てます。余裕があって優しそう。

由芽ちゃんは「しまった」と心のなかでよく叫ぶ子です。コンビニバイトの先輩である西野さんに、酒井くんのことが好きだと勘ぐられたときも、隠そうとしてして失敗「しまった」。おとなしくてちょっと自信がなさげな女の子です。ちょっと物憂げなのは、酒井くんが自分に振り向くことはないだろうと思いながらも、願掛けに頼って祈ってる女子高生の恋心の表現でもあるんだろうな。

酒井くん曰く「モテる奴は自分から石を転がせる奴で、モテない奴は石が転がるのを待っている奴。俺はどう考えても後者の方で、恋愛に積極的じゃないらしい。」とのこと。…すごく同感なんですが、酒井くんなんか達観してますね?高校生でそんなこと考えます?共学校に通ってる子達はみんなこんな感じなの??まあでも、そこを考えなくても彼は冷静で賢いんだろうな。そしてちょっと、臆病なんだろうな。

今は2人ともが”石が転がるのを待っている”状態。今後、由芽ちゃんが願を掛けたレシートがどう2人の”石”を転がしていくのか、静かに見守りたい1巻目でした。

話を転がすのは、表題の”アメリカンドッグ”と”赤い傘”。話のキーが出揃って「起」の章となりました。続く「承」の章へ続きます。。。

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