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婚約者の皇太子ジェラルドのため、軍神令嬢として戦場を駆け続けた16歳のジル。
しかし彼のとある現場を目撃してしまったとき、あれよあれよとでっち上げられた冤罪によって処刑が決定される。ジルはこれにあらがい、逃げようとするも、仲間もろともジェラルドの手によって殺されてしまう。
恋心を利用されたまま終わりたくないのにーー
次さえあれば…そう思ったとき、気がつくと10歳の婚約を受けた日に戻っていた!
さあ、これからだ。今度は失ってたまるか…!
※注意:ネタバレを含みます!
ーーー目次ーーー
Episode1:軍神令嬢、決死の求婚
>> Episode2:ラーヴェ帝国へ
※副題は内容が分かるよう、勝手に付けたものです。公式ではありません。
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あらすじ
16歳のジル・サーベルは婚約者である自国クレイトス王国のジェラルド・デア・クレイトス王子のため、その身に宿す化け物じみた魔力を使い、健気に戦場を駆け続けた。
だが、その王子はとんでもない腐れシスコン野郎で、実妹と関係を持っていた。その現場を偶然見てしまったジルは、口封じのため、冤罪により投獄、死刑が決定されてしまう。
仲間も親も全てを失ったジルは、せめてジェラルドに一泡吹かせて死なねばと逃走を図るが、結局逃げ切れず、高い塔の上から転落を選ぶ。そこへ降ってくる1本の黒い槍。意思を持ったように止めても止まらないその槍に必死に抵抗するが、徐々に意識が消え、走馬灯を見る。
諦めたくないジルの思いに応えるように、時計塔の鐘が鳴り響いた。
***
と、思ったら。気がつくと、初対面だったジェラルドに求婚された10歳のその日に、時間が戻っていた。
わけも分からずひとまずジェラルドから逃げ回り、求婚を回避する策を練るジル。しかし、ジェラルドはジルを諦めず追い回してくる。王子様からの求婚を断るなんて、そうそう簡単にできるもんじゃない。
いっそ自分から誰かに求婚するか!?と思ったところで、ジェラルドに追いつかれた。
脇目も振らず逃げ走ったジルは、覚悟を決めて背中にぶつかった男性に盛大に求婚をする。
ジル「この方を、一生かけてしあわせにします!!」
しかし、周囲がとんでもなくざわつき、ジェラルドまで苦い顔をしている。その反応を不思議に思っていると、後ろの男性から返事があった。しかしその声を聞いたジルは青ざめる。なぜなら彼は6年後、かつての未来で最大の敵となった、隣国の呪われた皇帝ハディス・テオス・ラーヴェだったのだ。
ジルを自身が座っていた椅子に座らせ、その目の前に恭しく跪いたハディスは、言う。
「綺麗な紫水晶の目をした姫君。どうか僕をしあわせにしておくれ」
感想
単行本を読んで、なろう小説の原作を一気に読み漁ってしまった物語です!!!
武力でスッキリ物理解決していっちゃう脳筋幼女がかっこよすぎて好きです。2021年9月現在、小説では第3章まで執筆・発行されていますが、読んでいけばこの腐れシスコンにも実は何か事情があったんじゃないか…?と思えるようになってくるのです。
非常に、非常に続きが気になっています。10月から第4章の投稿が始まるとのコメントを読んだので、とても楽しみにしている次第です。
さて、漫画版の1話目です。(随分先の内容もちょっと含みながらの感想です)
漫画ならではのスピード感とインパクトが追加され、とてもかっこいいジル。ジェラルドを尊敬して、自分の全てをかけて初恋の人のために頑張ったのに、手酷い失恋(もはや裏切り)をしてしまった。
ジェラルドのジルへの対応は、まるで部下へ接するような態度であり、忠臣を尽くすジルの心を利用して、都合が悪くなったらバッサリ切り捨てる、という非情なやつにしかみえません。そして実妹を溺愛、ジルにその子どもを育てる権利をやろうと思っていたのに、なんてのたまう始末。
そりゃジルも腐れシスコン野郎って思いますよね。。。
そしてここで持っているジェラルドの槍はクレイトス王国に伝わる「女神の聖槍」。手負いでこの槍とやり合うジルはめちゃめちゃ強い。
「あなたがわたしを捨てたんじゃない。わたしがお前を捨てるんだ」
と強い意志を持って宣言し、ヒールの軍靴で飛び降りるジル。勇ましく、そして美しい。
今後の展開を考慮してですが、このとき意思を持ったようにジルを刺しにきた「女神の聖槍」。これはジェラルドが魔力を込めて放ったから自動追尾みたいになっていたのか、女神自身の意志でジルを殺そうをしていたのか、とても気になります。この後(第1章の最後)の話に出てくる内容を考えると、私としては後者であるような気がしてなりません。
そして巻き戻る時間。
状況に気づいた瞬間、ジェラルドと顔を合わせないよう全力で逃走するジルがかわいい。16歳のときは美人さんだったけど、10歳のジルめっちゃキュート。
混乱しながらも、状況を整理し、戦略を立てる。もしかしたら、今ならやり直せるかもしれないと思いながら、なかなか逃してくれないジェラルドの求婚から必死で逃げてるジルちゃん。ジェラルドもそんな必死で求婚して、ジルとでなければならない理由って一体何だったのだろう。まだそこまでは原作でも明かされていません…。
でもなんとなく、なんとなくですけど、女神対策…だったりするのかな。
そして、人混みをぬって逃走するジルがぶつかったのは、ヘビもどきの何か。もちろんこれの正体はあれなのですが…。
そして、相手を見もせずに、ぶつかった感覚とマントの手触りだけて求婚を決意するジルちゃん。笑 豪快だな!笑 もし顔を見てたらジルちゃんは求婚したんだろうか。
6年後の天敵、狂気の皇帝、ハディス・テオス・ラーヴェ。しかもつい最近戦ったことがあるというのだから、その声を聞いたらビクッてなるし警戒しますよね。その上、ハディスに背中をとられてる状態です。
その場の全員ハディスがどんな反応返すか怖いだろうなあ。他国のしかも仮想敵国と言われるほど仲が良くない、ラーヴェ帝国の”呪われた皇帝”。子どもだとしても不敬だと切り捨てられるかもしれないし、簡単に誰も手を出せないし、ラーヴェ国内でも忌み嫌われる存在の皇帝。
(真面目に本気で)真摯で紳士な対応を見せてくれて、少なくとも親は息がつけただろうけど…いや、逆に心臓止まりそうだよなぁ。青ざめてたし。
それにしてもハディスのイケメンっぷりがすごい。お顔きれい。
今後もこのきれいなご尊顔が漫画として常に動き描かれ続けるのだと思うと、それでもうなんか幸せです。ジルを抱き上げて目線をあわせた仕草も、椅子に座らせてちょっと上目遣い気味にジルを真っ直ぐ見つめる瞳も、やばい。
うん。これはもう、今後も色々ハディスの絵には注視していかないといけませんね…!!!!! 可愛い&かっこいいふたりのこれからを、漫画版でも見守っていきます!!!!
次回
ジルをめぐって皇帝と王子の間で火花が散る!
そしてそのまま、ラーヴェ帝国へ行くことに。だけど突然、砲撃が飛んできて…。
★ Episode2:ラーヴェ帝国へ