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【鬼滅の刃】竈門炭治郎立志編 第一夜「兄妹の絆」その① ネタバレ感想

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今秋から始まる鬼滅の刃 アニメ第二期『遊郭編』

それに向けた第一期『竈門炭治郎立志編』の特別編集版と映画『無限列車編』のテレビ放送が開始されました。

今回は、その第一夜「兄妹の絆」の感想です。

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※注意:ネタバレを含みます! 

ーーー目次ーーー

第一夜:竈門炭治郎立志編〜兄妹の絆〜その①

>> 第一夜:竈門炭治郎立志編〜兄妹の絆〜その②

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あらすじ

心優しい炭焼の少年・竈門炭治郎は、母弟妹と幸せにくらいしてた。しかし、雪の降り積もるある夜、炭治郎がひとり炭を売るため町へ降りている間に、家族は鬼に食われ皆殺しにあっていた。

辛うじて生きていた妹の禰豆子を連れて山を下りようとするも、彼女は凶暴な鬼に変化しており、今度は炭治郎自身が食われそうになる。しかし、炭治郎の必死の呼びかけが届いたのか、襲いかかる禰豆子の目から大粒の涙が溢れた。

そのとき、鬼を斬るためにやってきた鬼殺隊・冨岡義勇が禰豆子を殺そうと刀を振る。禰豆子を守るため、義勇と戦うことを選んだ炭治郎だが、柄の重い一撃を食らい気を失ってしまう。そんな炭治郎を守り、義勇へ威嚇をする禰豆子。

通常であれば重度の飢餓状態の禰豆子は、一刻も早く人の血肉を食らいたいはずなのだ。

この二人に他とは何か違うものを感じ取った義勇は、育手である鱗滝左近次の元へ、二人を導くのであった。

***

家族の埋葬を終え、鱗滝のいる狭霧山を目指す炭治郎と禰豆子。途中、人さらいが出るという山で人食い鬼に遭遇し、戦闘となる。

その後、炭治郎を迎えに来た鱗滝と合流し、炭治郎の鬼殺の剣士となるための厳しい修行が始まるのだった。

***

鬼殺隊へ入隊するには、最終選別を通過する必要がある。鱗滝の元へ来て1年、これを斬れたら最終選別へ行くことを許可すると言われたそれは、自身の背よりも巨大な丸い岩だった。

半年経っても岩を斬れず焦る炭治郎の前に、狐の面をつけた二人の子供が現れる。鱗滝の元でかつて修行をしていた、錆兎と真菰だ。ふたりは炭治郎に稽古をつけてくれた。

さらに半年経ったある日、初めて錆兎より先に炭治郎の刃が錆兎に届いた。気がつくと、錆兎と真菰は消えていて、錆兎の面を斬ったと思ったその切っ先は、あの巨大な岩を斬っていた。

***

鱗滝の家で修行を始めた日から、突然眠って目を覚まさなくなった禰豆子に、必ず生きて戻ることを誓い、最終選別へ行くため藤襲山に赴いた炭治郎。

藤の檻の中で鬼と戦い7日間生き残ることがこの試験の合格条件だ。しかしこの檻の中には、鱗滝が捕らえ、最終選別にきた彼の教え子たちを腹いせに食らい尽くしている異形の鬼がいた。そして錆兎と真菰も、この犠牲者であったことを炭治郎は知るのだった。

なんとかこの異形を倒し、7日間生き延びた炭治郎は、他の合格者とともに鬼殺の剣士に必要な支給物資を受け取る。疲労困憊の体を引きずるように鱗滝の家へ帰る。やっと目を覚ました禰豆子と鱗滝と三人で抱き合い、安堵の涙を流した。

数日後、炭治郎は鬼を斬るための刀「日輪刀」を刀鍛冶から受け取る。それと同時に鬼殺隊から支給された連絡用の鎹鴉から、初任務の司令を受けるのだった。

 

 

感想

第一夜はTVアニメ第1〜5話で構成されました。

原作はすでに完結済みで、それを全部読んだ上で改めて物語を最初から振り返ると、このときのキャラクターはどんな気持ちでこの言葉を言ったんだろうな、と考えることがたくさんあります。基本的に鬼滅の刃はひとり語りや自分の気持もセリフ表現が多いので、読んだらすぐ背景がわかるというのも多いですが…。

TVアニメ:1話目「残酷」

まず、炭治郎が鬼殺隊に入るきっかけとなった幸せだった家族の突然の凄惨な死。

幸せが壊れるときはいつも血の匂いがするという炭治郎の言葉。今までの彼の幸せが壊れる瞬間、というのは父や祖母がなくなったときのことを指しているのだろうか。それとも、彼が立ち会ったことのある何かの壊れる瞬間の印象なのだろうか。何にしても嗅覚のいい炭治郎らしい表現で、感じ方ですよね。耳の良い善逸だと、どんな音に聞こえているのだろうとふと思ったりする。

自分が他人の家でぬくぬく快適に過ごしている間に、父親の代わりをおそらくしていたであろう守りたかった家族の惨たらしい死を目の前にした炭治郎の気持ちは計り知れないものがあります…。花江さんてこういう辛い役どころを演じることが多いですよね…そして代表作になる。笑

そういえばここ1年半ほどずっと花江さんのYoutubeチャンネルを楽しく拝見してます。ちょうどコロナが始まったあたりからです。花江さんのゲーム実況は出演者が皆さん本当に無邪気で楽しそうなのが伝わってくる、とても笑顔になれる動画ばかりで、コロナで沈んでいた心の大きな支えとなってくれました。

そんなYoutubeをずっと見ていた影響でしょう。炭治郎の第一声を聞いた瞬間「あ、花ちゃんだ…笑」と演者の顔が浮かぶという状況になってしまいましたw 見進めるうちに徐々に「炭治郎」になっていきましたけどね(笑)

そう。そしてこの禰豆子を背負って町へ降りる途中、鬼化した禰豆子を義勇さんが斬ろうとするあたり。鬼化して人(炭治郎)を襲うことしか頭になかったであろう禰豆子の目に涙がボロボロとあふる瞬間。禰豆子には人を兄と認識し、彼を襲いたくないこと、己の家族の凄惨な死が朧げにでも脳裏に浮かんだのでしょうか。果たしてそれを彼女は理解をしていたのか、理解していないけれど感情が溢れてきたのかどちらだったのでしょう。その後の禰豆子の幼子のような様子を見ていると、後者だったのかな、と何となく思ったりします。

鬼を斬るためにやってきた富岡義勇。彼の背景も、明かされるのはずっと先ですが、炭治郎を励ますためにも禰豆子を殺さないよう刀を突き立てている仕草、言葉、思考の柔軟性。無表情で感情の内容に見える彼のなかに見える優しさがとてもいいですよね。

「生殺与奪の権を、他人に握らせるな!!」

という言葉は大変流行りました。はい。ほんと、よく聞きました(笑)最初は私も義勇さんにハマりそうだったのですが、天然キャラ過ぎてちょっと(笑)

そういえば今回の第一夜の次回予告の大正コソコソうわさ話で、義勇さんの過去と錆兎との繋がりが示唆されました。このあたりの話は、彼の凍った心を溶かす大事なエピソードへと繋がっていきます。炭治郎、今度聞いてみよう、なんて安易な感じで触れるべき問題ではないぞwと先を知っているものからすると思います。笑

 

 

TVアニメ:2話目「育手・鱗滝左近次」

TVアニメの第2話にあたる、狭霧山へ向かう道中の話。こちらは一般的な”鬼”という存在と、それを連れて行こうをする炭治郎に求められる”相応の覚悟”の必要性を描く内容でした。

そして炭治郎の”頭のかたさ”が描かれる(笑)

頑固で一本気な頭の固さと、物理的な頭の硬さ。炭治郎の頭突きは...危険だ…。

日に当たりたくない禰豆子が洞窟の中で穴掘ってるのが可愛すぎて。しかめっ面も可愛い鬼ってどいうことなの。そして自分より少し背が小さいだけの彼女を籠に入れて背負おうとする炭治郎の発想。笑 まあ、自分より幼い子の成長って、いつまでも幼い小さいってイメージがぬぐえないのは分かりますけどね。さすがに籠には入らんだろうよ(笑)

狭霧山へ向かう途中のお堂でモブ鬼との戦闘になる。そしてこの鬼、めっちゃ説明してくれる(笑)食事ができて気分が高揚してたのかな?饒舌だな(笑)

この鬼の食事になっていたお堂の中の血だらけの人たちに対して、禰豆子は息を荒げ、よだれをボタボタたらしながら凝視。ものすごく食べたいんだろうな…。鬼になってから多分、体力の回復ができてないんじゃないかな…。

それでも必死に衝動を我慢して、モブ鬼に食われそうになっている兄を助ける方を優先する。意思の強い禰豆子。首飛ばしちゃうのは、ノーマルなのかな。食欲を我慢したからついつい力が入りすぎちゃったのかな。わかんないけど。

 あと炭治郎の怒るというかムカつくスイッチが大分謎です。頭から腕なんか生やして!って怒る人始めてみた。それ普通恐怖映像だから(笑)その前に首飛んでますけども。そこ怖がるところだから(笑)

そして音もなくやってきた鱗滝、突然の天狗の面にみんなびっくり。厳しくそして優しい鱗滝さんは思考も柔軟で、義勇さんから鬼を連れた少年が鬼殺の剣士になりたいと紹介しても躊躇いなくそれを受け入れようとしてました。元柱であるにも関わらず。これって水の呼吸の使い手であるから、より柔軟な思考になっているんだろうなと思うのです。

浅草編だったか、何だったか、水はなんの形にでもなれるという柔軟さの特性がある剣術であるので、それにはやはり使い手の思考も柔軟である必要がある、ということも関係するのではないかと思うのです。

そして炭治郎が鬼となった禰豆子を連れて行くということが、どれほど重大な危険と責任を伴うものであるのかをしっかりと諭す。炭治郎の優しすぎるゆえの判断の遅さも瞬時に見抜き指摘する。よき指導者なのだろうと、この一瞬だけで感じ取れるというのも凄いことだと思います。

修行が始まってからの、修行外で炭治郎に対する接し方を見ていても、とても温かい人柄であることがよくわかりますし、きっと人から、子どもたちからとても好かれていた人なのでしょう。お面の下の素顔は優しすぎるからお面で隠しているという裏話があるほどですからね。

鱗滝さんの素顔、めっちゃ見てみたいわ(笑)

 

 

TVアニメ:3話目「錆兎と真菰」

そして炭治郎の修行が始まるTVアニメの第三話に当たる部分ですね。

まず最初に鬼殺の剣士にふさわしいかどうかを試すといって狭霧山の上の方まで連れて行かれ、小屋まで下りてこいと言われる炭治郎。いや、冷静に考えて炭治郎、寝てないよな?その状態であんなバシバシ殴られ飛ばされ落とされの罠にかかりまくるわけ…?

禰豆子を背負うかごもらってきて、竹割って編んで補強して、禰豆子背負って山超えて、鬼と戦って、夜明けまで鬼を殺すことに苦悩して、禰豆子背負って走って狭霧山の麓の鱗滝の家へ行き、空気の薄い狭霧山の山の上(中腹くらいなのだろうか…?)から降りてこいと言われ、罠にバンバンかかりながら急斜面を駆け下りて、家に戻る頃には夜明け直前って…。丸2日経っとるやん、なんのブラック企業なんや…。

でもこの第一関門のおかげで、己の嗅覚の使い方を覚える訓練にもなっただろうし(罠の匂い嗅ぎ分けられるとかもはや犬)、禰豆子のために気合を入れて頑張れる根性のあるそして機転も利く少年であるということを証明できたことになるわけですね。うん、かっこいいよ炭治郎。

そして鱗滝さんの元での修行で、個人的にとてもいいなーと思ったのが、修業部分のテンポ感。大体、修行っていうと結構時間をかけて描くことが多いのに、内容がしっかり詰まっているにも関わらず「禰豆子への日記」という形で表現されていることによって、簡潔にテンポよく次々進む修行を覗き見ることができました。

もちろん、修行の中でも描きたい部分がこのあとの錆兎と真菰が出てくる部分だったはずなので、これぐらいのテンポ感で行くのがやはり合理的だと思うのです。

錆兎と真菰が出てきてから、岩を斬るためにどんどんと深い部分の修行へ知らずのうちに進んでいくわけです。きっと鱗滝さんからしたら、炭治郎の方も呼吸も修正点だらけだっただろうに、あえて教えることはもうないなどと放置するような状況で、その上で誰よりも大きな岩を課題として与えたことを鑑みると、本当に鱗滝さんは炭治郎をそこまで引っ張って行くつもりはなかったのかなと思います。この岩を斬れない程度では、結局最終選別で死んでしまうし、力をつけなければいけないのは事実だったのですが…。

そう、今ふと思ったのですがね、義勇さんと錆兎、炭治郎の煽り方がよく似てるんですよね。「脆弱な覚悟では妹を守ることも、治すことも、家族の仇を討つことも、できない」と強いメッセージを込めて炭治郎の怒りを煽った義勇さんと、「進め!男なら!男に生まれたなら進む以外の道などない!かかってこい、お前の力を見せてみろ!」と折れそうな炭治郎を鼓舞する錆兎。うむ…義勇さんの過去の…二人の関係性がちょっと見える気がして、いいですよね…きっと義勇さんもこうやって錆兎に鼓舞されたんだろう…。そのあたりの話はまだまだ先ですがね。

というか、ちょっと、霊的な存在と打ち合いふっ飛ばされ怪我を増やす炭治郎。冷静に見ると、心配になる行動です。いや、そんな事を言っては感動も何もないので、お口チャックしますすみません(もう遅い←)

梶さんの声もいいですよねー。すごく錆兎っぽくて、お兄さんな感じ。炭治郎のために、こうやって色んな人達が力を貸しに集まってきてくれるのは、やはり炭治郎・竈門家の人徳や真面目さの賜物なのでしょう。きっとここまで自分を追い込まなければ、錆兎や真菰も現れることはなかっただろうし、義勇さんだってそもそも力を貸してくれてはいないだろうし。

そして錆兎の一撃に感動する炭治郎の純粋な心。普通なら訳わからずに怒ると思うんだけど、直感的に兄弟子であることを悟ったのか、そもそもの天然さで怒るという発想に至らないのかわかりませんが、綺麗だった!自分もあんなふうになれるかな、とこぼすあたり人から好かれる性格なのがにじみ出てますよね。

錆兎が実践訓練なら、真菰は指導・修正でとてもバランスの取れたチーム指導。岩を斬ったときの、錆兎の面を斬ったときの、彼が見せた安堵の表情がすごく優しくて心打たれました。炭治郎の力になってあげたかったのだという心を強く感じました。

錆兎というキャラクターは、今後も義勇さんの凍った心を溶かす重要な部分を担う人です。義勇さんが連れてきた炭治郎だから、余計に力になってあげたかったのかな、とか考えると泣けてきちゃう。

この辺のエピソードも、随分先にはなりますが描かれるのが楽しみです。

 

 

ちょっと長くなってしまったので一旦ここで区切って、後日、後半部分の感想を書こうと思います!

よろしくおねがいします。

 

★第一夜「兄妹の絆」その②